5月の終わりとチョコレート

 

 

 バレンタインに、母親にチョコレートをあげた。

デパートの催事場に売っていた、わたしぐらいの年齢には少し高いチョコレート。見た目が綺麗だったから買った。

 それを一緒に食べたとき、母は「おいしくないね」と言って顔をしかめた。実際、舌がバカで大抵のものはおいしいと感じるわたしですら「おいしくない」と思った。

  今、ふとそれを思い出してこういう瞬間がたくさんあればあるほど人生は煌めくのだろうなと思った。

 

 

 わたしたちは同じ人間にはなれない。友達も、恋人も、夫婦も、家族も、逆立ちしたって同じ人間になることはない。たとえ同じものを見ても、それぞれの感想を抱く。

 けれど、何気ない瞬間に、同じ経験をして同じ感想を抱くことがときどきある。ポジティブなものでも、ネガティブなものでも。

その瞬間に出逢えることは、実はとても幸せなことなんじゃないかと5月も終わる今にわたしは思った。

 ひとつにはなれないけど、せめて共通項を大事に抱えていたいね。

 

 

 人生ってなくすばっかりでつらいと思うんですけど、それでも周りに目を向けてみると意外と幸せの成分みたいなのが落ちていたりするので、それを拾ってなんとか持ちこたえていたいですね。

たまには短めなブログもいいかと思って書きました。

 

皆さんも何とかお元気で。またね〜